最新 地学事典 「丹沢深成岩体」の解説
たんざわしんせいがんたい
丹沢深成岩体
Tanzawa plutonic complex
神奈川県西部に分布する中新世の深成岩体。丹沢石英閃緑岩,丹沢トーナル岩複合岩体とも。丹沢山地中央部20km×7kmの範囲に分布する。角閃石・斜長石・石英を主構成鉱物とするトーナル岩,石英閃緑岩と斑れい岩類などからなる。これら岩石は海洋性島弧に産出する中性~珪長質火成岩に特徴的な化学組成を呈する。年代の異なる複数の岩体からなる複合岩体であり,ジルコンU-Pb年代として,8.92─8.83Ma(石割山岩体),5.59Ma(大棚岩体),5.35Ma(水ノ木岩体),5.00〜4.62Ma(ユーシン岩体),4.99Ma(道志岩体),4.68Ma(畦ヶ丸岩体西部),4.25〜4.02Ma(畦ヶ丸岩体東部)が報告されている(Tani et al., 2010)。この岩体からなる山地には崩壊地が多い。
執筆者:有馬 眞・斉藤 哲
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

