久郷(読み)くずみごう

日本歴史地名大系 「久郷」の解説


くずみごう

和名抄」高山寺本・東急本にみえる郷名。名博本は「久寝」につくる。訓を欠く。大宝令施行以降の郡里制下の藤原宮跡出土木簡(「木簡研究」二―一七頁)に「伊豆国田方郡(久カ)自牟里次丁二分調(荒カ)×」とあり、「久自牟里」は当郷と考えられる。天平二年(七三〇)一〇月の平城宮跡出土木簡(「平城宮木簡概報」一七―一四頁)に「久郷坂本里」とみえる。寝の古音はシムで、久も「久自牟里」のようにクシムと訓み、のちにクズミと変化したと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む