ながら【乍ら】 に
- ① 体言または活用語の連体形を受け、「…のままで」の意を表わす。数詞を受けると「すべて」の意が生ずる。
- [初出の実例]「咲く花は千くさながらにあだなれど誰かは春を怨みはてたる〈藤原興風〉」(出典:古今和歌集(905‐914)春下・一〇一)
- ② 体言を受け、①の用法とほとんど同じであるが、逆接的な気分の感じられるもの。…とはいうものの。…にしては。
- [初出の実例]「俳優ながらに気の鋭いものだ」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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