ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「九三学社」の意味・わかりやすい解説 九三学社きゅうさんがくしゃJiu-san xue-she 中国民主諸党派の1つ。略称は九三。 1944年末許徳こう,潘叔らが重慶で文教・科学技術界の知識人を成員とする民主科学座談会を発起,のちに民主科学社と称し,次第に学術的政治団体の性格を強める。 45年9月3日,抗日戦争と世界反ファシスト戦争の勝利を記念して九三学社と改名。翌年5月重慶で成立大会を開催,民主と科学の実現のために奮闘する旨の宣言を発表する。 49年9月中国人民政治協商会議第1回全体会議に参加,「共同綱領」の制定に参画する。人民共和国成立以後,文化大革命時期には活動を停止に追込まれたが,79年に第3回大会を開催し活動を再開する。社会主義現代化建設のなかでは,文教・科学技術面と知識人政策で重要な役割を果している。 88年以降は西南地域の経済振興に向けて貴州省などで実地調査を行なっている。機関誌は『民主与科学』。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by