九谷古窯跡群(読み)くたにこようせきぐん

日本歴史地名大系 「九谷古窯跡群」の解説

九谷古窯跡群
くたにこようせきぐん

[現在地名]山中町九谷町

九谷町の東端大聖寺だいしようじ川右岸にある近世磁器窯跡で国指定史跡。昭和四五―四六年(一九七〇―七一)、九谷ダム造成計画に関連して発掘調査を実施、窯跡三基を検出している。一号窯は現存長さ三三・四メートル、最大幅二・九メートルの連房式(一三房)登窯で、出土陶磁器は青磁白磁青白磁・鉄釉・灰釉・瑠璃釉・無釉雑器などがあり、器形も多種多様である。とくに「明暦弐歳 九谷 八月六」銘の色見磁片は重要である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android