九野(読み)きゅうや

精選版 日本国語大辞典 「九野」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐やキウ‥【九野】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天を九つに分けたその分野。九天(きゅうてん)
    1. [初出の実例]「こはそも、九野八極を、へだてし、乾坤の外なるらんと」(出典:御伽草子・蓬莱物語(室町時代物語集所収)(室町末))
    2. [その他の文献]〔淮南子‐天文訓〕
  3. きゅうしゅう(九州)[ 四 ]
    1. [初出の実例]「八紘九野の水尽くし、空に溢るる天の河」(出典:長唄・新曲浦島(1906))
    2. [その他の文献]〔列子‐湯問〕
  4. ( 中国全土の意から転じて ) 天下

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android