九間寺町(読み)くけんてらまち

日本歴史地名大系 「九間寺町」の解説

九間寺町
くけんてらまち

[現在地名]堺市九間くけんひがし三丁

経王寺前きようおうじまえ町の東にある寺院街区(→寺町。元禄二年(一六八九)堺大絵図にはのちの貼紙で「九間寺町」とあり、浄福じようふく寺・万福まんぷく寺・覚応かくおう寺・十輪じゆうりん院・経王寺の五寺院を記す。浄福寺は善久院と号し、浄土真宗本願寺派。天正一一年(一五八三)縁勝が奈良に開創したという。三論宗であったが堺に移転した折改宗(堺市史)万福寺は法林山と号し同派。弘安六年(一二八三)興正寺了海に帰依した公文坊賢海の創立といわれ、興正寺別院格であったが、明治八年(一八七五)興正寺独立に際し、西本願寺の所属となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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