乳酸プレニラミン(読み)にゅうさんプレニラミン(その他表記)lactic prenylamin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「乳酸プレニラミン」の意味・わかりやすい解説

乳酸プレニラミン
にゅうさんプレニラミン
lactic prenylamin

カルシウム拮抗剤の一つ。冠血管拡張作用と,心臓の活動を抑制して相対的に酸素供給を増加させることにより,虚血性心疾患に有効である。末梢血管を拡張させて静脈血還流を減らすことにより,心臓の負担を軽減することも一助になっている。不整脈治療剤利尿剤抗高血圧剤にも試用されている。副作用としては,洞性徐脈,房室伝導障害のほか,起立性低血圧,めまい,ふらつき,胃腸障害などが報告されている。心臓収縮力を抑制するので,心不全およびその予備状態の患者には禁忌である。

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