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還流 かんりゅうreflux

翻訳|reflux

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

還流
かんりゅう
reflux

(1) 加熱によって生成する蒸気を凝縮させ液体とし,もとに戻す操作を機械的に連続して行うこと。揮発性の有機化合物を開放容内で長時間加熱反応させるとき,反応容器の上部に冷却器をつけ,生じた蒸気を凝縮させ液状にして反応容器に戻しながら反応を行う操作である。
(2) 精留塔の分留効果を高めるための手段。精留塔頂より出てくる蒸気を凝縮させて液状とし,塔上部に戻す操作。塔頂からの蒸気全部を凝縮させ,その全部を塔上部に戻す場合,分離効果は最大となる。塔頂からの凝縮液全部を戻さないで取出してしまえば,単蒸留の状態となり,分離効果は最も悪くなる。実際にはこの中間の状態で精留を行う。

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デジタル大辞泉の解説

かん‐りゅう〔クワンリウ〕【還流】

蒸気となったものを冷却し、凝結させて再び液体としてもとに戻すこと。

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世界大百科事典 第2版の解説

かんりゅう【還流 reflux】

蒸留に際し,塔底にある缶またはリボイラーでの加熱によって発生した蒸気は蒸留塔内を上昇し,塔頂から出てくる蒸気はコンデンサー(凝縮器)で凝縮されて液となり,その一部は製品として留出されるが,一部は再び塔頂近くの塔内へ戻される。このように蒸留塔の内部では,上方から液が下降し,下方から蒸気が上昇して気‐液接触が行われる。この塔へ戻される液(流液)のことを単に還流またはリフラックスといい,還流の量Lと留出液の量Dとの比L/D還流比reflux ratioと呼ぶ。

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大辞林 第三版の解説

かんりゅう【還流】

( 名 ) スル
再びもとへ流れもどること。 「資金が-する」
発生した蒸気を冷却して凝縮液とし、再びもとの容器に戻すこと。 「 -器」

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世界大百科事典内の還流の言及

【蒸留】より

… そこで,次にくふうされたのが図のbのような回分蒸留塔である。下方のフラスコまたは缶にやはり100gの水溶液を入れて加熱し,塔頂から出てきた蒸気を凝縮させて,それを再び塔頂に戻す(還流)と,その液は温度が低いので,下から上ってくる蒸気と接触すると蒸気の一部を凝縮させる。その際重い成分(この場合は水)をより多く凝縮させるので,蒸気の凝縮しない部分は軽い成分(この場合メチルアルコール)に富むことになり,このような繰返しによって塔頂にメチルアルコールが集まってくる。…

※「還流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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