不整脈治療剤(読み)ふせいみゃくちりょうざい(英語表記)antiarrhythmic agent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

不整脈の治療に用いる薬剤。広義にはジギタリス,パパベリン,コリン作動性薬剤,アドレナリン作動性薬剤,抗コリン剤,抗アドレナリン剤,抗ヒスタミン剤などが含まれるが,キニジンプロカインアミドアジマリン,ブレティリウム,プロプラノロールリドカインなどの心筋抑制作用を合せもつものを不整脈治療剤という。代表はキニジン,プロカインアミドである。ジギタリスの副作用で起る不整脈にはフェニトインが特異的薬効を示す。

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病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版の解説

不整脈治療剤とは


 心臓には、拍動をコントロールしている刺激伝導路という連絡路があります。Na(ナトリウム)やK(カリウム)などのイオンが心筋細胞へ出入りすることにより電気信号(活動電位)が伝わり、心臓は規則正しく拍動しているのです。


 刺激伝導路のどこかにトラブルが生じて心臓の拍動が乱れる状態が不整脈です。不整脈には、1分間の回数が40回以下になる徐脈、150回以上になる頻脈、血液を送る準備をしているうちに拍動してしまう期外収縮、拍動が不規則になる心房細動しんぼうさいどうなど、さまざまな種類があります。


 これらの薬は不整脈の種類に応じて使い分けられます。


 このような不整脈の治療に用いられるのが不整脈治療剤で、Ⅰ~Ⅳ群に分類されます。アプリンジン塩酸塩製剤メキシレチン塩酸塩製剤フレカイニド酢酸塩製剤ピルシカイニド塩酸塩水和物製剤など、心筋細胞の活動電位に与える作用に違いがあるナトリウムチャネル阻害剤(Ⅰ群)や、βベータブロッカー製剤(Ⅱ群)などがあります。


 また、カルシウム拮抗剤、強心剤のジギタリス製剤が不整脈の治療に用いられることもあります。なお抗不整脈剤で治療できるのは、おもに拍動の回数が多くなる頻脈性の不整脈です。


ナトリウムチャネル遮断剤(Ⅰa群)


ナトリウムチャネル遮断剤(Ⅰb群)


ナトリウムチャネル遮断剤(Ⅰc群)


βブロッカー製剤(Ⅱ群)


カリウムチャネル遮断剤(Ⅲ群)


カルシウムチャネル遮断剤(Ⅳ群)

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