乾反り(読み)ひぞり

精選版 日本国語大辞典 「乾反り」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ぞり【乾反・干反】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かわいて、そりかえること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「ひぞりし直し、上下を盤にかけて打ちけるが」(出典:浄瑠璃・今宮心中(1711頃)中)
  3. 貧乏して飢えること。窮乏しきること。
    1. [初出の実例]「宇八どのも永々の窮(ヒゾリ)、貧のぬすみに恋の歌とは」(出典浮世草子・御入部伽羅女(1710)二)
  4. すねておこること。すねて無理をいうこと。また、そのことば。ひぞりごと。
    1. [初出の実例]「そんなひぞりは、よしの木さいかち」(出典:歌舞伎・松梅鶯曾我(1822)後の三立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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