乾式構造(読み)カンシキコウゾウ

デジタル大辞泉 「乾式構造」の意味・読み・例文・類語

かんしき‐こうぞう〔‐コウザウ〕【乾式構造】

建築で、成型した板や柱などを現場で組み立てるだけで、コンクリート工事・左官工事などの水を用いる工程を全く含まない方式による構造。工期短縮の利点がある。→湿式構造

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精選版 日本国語大辞典 「乾式構造」の意味・読み・例文・類語

かんしき‐こうぞう‥コウザウ【乾式構造】

  1. 〘 名詞 〙 建築工事で全く水を用いないで組み立てる建築構造プレハブ建築、鉄骨組立て建築など。

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世界大百科事典(旧版)内の乾式構造の言及

【プレハブ建築】より

… 一方,住宅の分野では1923年ドイツのバウハウスで,W.グロピウスの指導のもとに試作されたTrockenmontagebauと呼ばれるものがある。これは現場において水を用いないで組み立てる方法であり,しっくいやモルタルのような液状材料を使わないことから日本では乾式構造の名で呼ばれ,少数ではあるが若手の建築家に影響を与えた(1935ころ)。ただし当時の日本では材料や部品の工業化技術が未発達であり一般化するには至らなかった。…

※「乾式構造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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