現場(読み)ゲンバ

デジタル大辞泉 「現場」の意味・読み・例文・類語

げん‐ば【現場】

事件事故実際に起こった場所。また、現にそれが起こっている場所。げんじょう。「事故の現場を目撃する」
実際に作業が行われている場所。また、企業などで、管理部門に対する実務部門をいう。「工事現場」「現場意見を採用する」
[類語]現地実地

げん‐じょう〔‐ヂヤウ〕【現場】

げんば(現場)1」に同じ。
今夜こそ―を見届けたぞ」〈啄木葬列

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精選版 日本国語大辞典 「現場」の意味・読み・例文・類語

げん‐ば【現場】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事が実際に起こったその場面や場所。まだ事件がつづいている場合やそのあとがなまなましく残っている場合にいう。げんじょう。
    1. [初出の実例]「お前その現場(ゲンバ)を御覧かい。植込に隠れてゐたなら定めし現場を見届けて云ふんだらうネ」(出典:湯女(1898)〈内田魯庵〉)
  3. 建築、工事、製造、制作などの作業をしている場所。また、物事を実際に行なう場所。「教育現場」「現場監督
    1. [初出の実例]「建物取りこわしの現場が展開されていたのだ」(出典:オールド・ノース・ブリッジの一片(1968)〈島尾敏雄〉)
  4. まのあたり。めのまえ。実地。
    1. [初出の実例]「二郎には旧歓の哀(かなしみ)貴嬢(きみ)には現場(ゲンバ)の苦(くるしみ)」(出典:おとづれ(1897)〈国木田独歩〉)
  5. じきとりひき(直取引)

げん‐じょう‥ヂャウ【現場】

  1. 〘 名詞 〙 物事が現に行なわれている、また、行なわれた場所。げんば。
    1. [初出の実例]「余は皆異日には望み有るも現場(ゲンデウ)の間には合はざる者なり」(出典:国会論(1888)〈中江兆民〉)

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