日本歴史地名大系 「亀尾新田」の解説 亀尾新田かめおしんでん 三重県:三重郡川越町亀尾新田[現在地名]川越町亀尾新田町屋(まちや)川(員弁川)の南、河口付近にある。桑名藩領。文化三年(一八〇六)の豊崎新田細見画図(「山中文書」四日市市立図書館蔵)によれば、南東は豊崎(とよざき)新田、南は亀崎(かめざき)新田に接する。成立時期は不明だが、天明四年(一七八四)一一月の南福崎(みなみふくさき)村片山又次郎の新田開発願(同館蔵)には「浜表亀尾新田下ヨリ亀崎新田下迄」を開発したいとあるから、これ以前には成立していた。文政七年(一八二四)の豊崎・亀尾新田御年貢米諸入用勘定帳(同館蔵)によれば、亀尾新田における四日市北川原(きたかわら)町山中伝四郎の持分は、高一一・五石、うち二・五石が年貢上納分、八・九石余が地主取分たる「作徳」となっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報