豊崎(読み)とよさき

日本歴史地名大系 「豊崎」の解説

豊崎
とよさき

中世よりみえる豊崎郡内の地名。蒙古来使記録(賜蘆文庫古文書所収称名寺文書)に文永六年(一二六九)二月一六日「対馬島豊岐浦」とみえ、蒙古人官人三人(同従人五人)高麗人六七人の乗った船四艘が当地に着岸している。一四世紀半ば頃、宗宗香は「とよさき、しうし」などの百姓が、公事を怠り、塩屋仁位にい郡で廻船に乗って九州へ商いに行くために所領全域で難儀しているという風聞があるので、帰国しだい召捕らえ、戒めるべきものとすると、「すものそつ」殿に伝えている(年未詳二月一日「宗宗香書状写」宗家判物写)。永享六年(一四三四)に「対馬島とよさきの内、わりのさいちやうち」が居屋敷とともに御手洗又三郎の知行として安堵されたが(同年一〇月七日「宗貞盛安堵書下」三根郷判物写)、この「とよさき」を郡とする見解がある。同所はすでに応永一六年(一四〇九)御手洗八郎兵衛尉に給分として宛行われていたもので(同年三月四日「宗貞茂宛行状」同判物写)、同氏は長禄三年(一四五九)にも安堵されたほか(同年九月六日「宗成職安堵書下」同判物写)、文安元年(一四四四)「人のうりくちかいくち」(人身売買の公事)、「船の売くちかいくち」(船舶の渡航などにかかわる公事か)、「諸公事」など(同年一一月一二日「宗貞盛書下」同判物写)、文明七年(一四七五)「陸地之船公事」(九州との交易にかかわる公事)なども含めて宛行われている(同年一〇月七日「宗貞国書下」同判物写)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「豊崎」の解説

豊崎

沖縄県豊見城市豊崎にある道の駅。国道331号に沿う。

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