事の便り(読み)コトノタヨリ

デジタル大辞泉 「事の便り」の意味・読み・例文・類語

こと‐の‐たより【事の便り】

物事のついで。
「―に都を聞けば」〈方丈記
何かにつけてのよりどころ。便宜
「―を賜はせてはぐくみ顧みさせ給ふほどに」〈栄花・疑ひ〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「事の便り」の意味・読み・例文・類語

こと【事】 の 便(たよ)

  1. 何かにつけてのよりどころ。便宜。
    1. [初出の実例]「ことのたよりを賜はせてはぐくみかへりみさせ給ふほどに」(出典:栄花物語(1028‐92頃)うたがひ)
  2. こと(事)の序(ついで)
    1. [初出の実例]「その時おのづから事のたよりありて、津の国の今の京にいたれり」(出典:方丈記(1212))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android