事の便り(読み)コトノタヨリ

デジタル大辞泉 「事の便り」の意味・読み・例文・類語

こと‐の‐たより【事の便り】

物事のついで。
「―に都を聞けば」〈方丈記
何かにつけてのよりどころ。便宜
「―を賜はせてはぐくみ顧みさせ給ふほどに」〈栄花・疑ひ〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「事の便り」の意味・読み・例文・類語

こと【事】 の 便(たよ)

  1. 何かにつけてのよりどころ。便宜。
    1. [初出の実例]「ことのたよりを賜はせてはぐくみかへりみさせ給ふほどに」(出典:栄花物語(1028‐92頃)うたがひ)
  2. こと(事)の序(ついで)
    1. [初出の実例]「その時おのづから事のたよりありて、津の国の今の京にいたれり」(出典:方丈記(1212))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android