デジタル大辞泉
「便宜」の意味・読み・例文・類語
びん‐ぎ【便宜】
[名・形動]
1 都合のよいこと。また、そのさま。好都合。べんぎ。
「―ノ地デ買ッテクダサレ」〈和英語林集成〉
2 よい機会。好機。ついで。べんぎ。
「おのづから―ありて助くべからん事あらん時は」〈今昔・二七・四〇〉
3 たより。音信。べんぎ。
「勝様からは―もなし」〈浄・淀鯉〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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べん‐ぎ【便宜】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 形動 ) つごうのよいこと。便利なこと。また、そのようなときやそのようなさま。びんぎ。
- [初出の実例]「平生侍童厭二老痴一、逡巡旋退占二便宜一」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)二・所養払菻狗一旦失之踰年復還感紀其事)
- 「彼の造物主は我が日本人民を配置するに尤も便宜なる中帯の地を与へたり」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉一一)
- [その他の文献]〔史記‐蕭相国世家〕
- ② たより。音信。びんぎ。
- [初出の実例]「娘方より便りあらず、其方の方へは便宜(ベンギ)ありしや」(出典:浮世草子・風流曲三味線(1706)六)
- ③ その場その場に適応した処置。また、特別のはからい。
- [初出の実例]「患者の委託についてさまざまな便宜をはかってくれたばかりでなく」(出典:死霊‐一章(1946‐48)〈埴谷雄高〉)
びん‐ぎ【便宜】
- 〘 名詞 〙
- ① つごうのよいこと。たよりのよいこと。好都合。また、そのおり。ついで。べんぎ。
- [初出の実例]「更量二用銭之便宜一。欲レ得二百姓之潤利一」(出典:続日本紀‐養老六年(722)二月戊戌)
- 「いかに、その部屋はあくやと、いみじくなん。なほびんぎあらば告げられよ」(出典:落窪物語(10C後)一)
- 「思ひ思ひに便宜(ビンギ)の国へ立退(のく)支度をしたりし中に」(出典:浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)一)
- ② 状況を伝える手紙や情報。たより。おとずれ。べんぎ。
- [初出の実例]「従播州都多村便宜有之、わた一把、漆二合子、中折一束上候了」(出典:言継卿記‐天文元年(1532)正月三〇日)
- 「きづかひなれど内かたのしゅびを知らねばびんぎもならず」(出典:浄瑠璃・曾根崎心中(1703))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「便宜」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報
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