事の様(読み)コトノサマ

デジタル大辞泉 「事の様」の意味・読み・例文・類語

こと‐の‐さま【事の様】

事のようす。状態事情
「さまで心とどむべき―にもあらず」〈夕顔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「事の様」の意味・読み・例文・類語

こと【事】 の 様(さま)

  1. 事の有様。事の様子。事情。
    1. [初出の実例]「年わかからん人、はたさもえ書くまじきことのさまにや、などぞおぼゆる」(出典:枕草子(10C終)二三)
  2. 当然あるべきさま。事宜(じぎ)
    1. [初出の実例]「なさけなうおしたたむも、ことのさまにたがへり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)

こと【事】 の 様(よう)

  1. その事の様子。事情。
    1. [初出の実例]「事のやう返牒にみえ候はんずらん」(出典:平家物語(13C前)七)

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