事事・悉(読み)ことごと

精選版 日本国語大辞典 「事事・悉」の意味・読み・例文・類語

こと‐ごと【事事・悉】

[1] 〘名〙 このこと、あのこと。どれもこれも。多くの事。
古事記(712)上・歌謡沖つ鳥 鴨着(ど)く島に 我が率寝し 妹は忘れじ 世の許登碁登(コトゴト)に」
[2] 〘副〙 残らず。すっかり。全く。
万葉(8C後)五・七九七「悔しかもかく知らませばあをによし国内許等其等(コトゴト)見せましものを」
徒然草(1331頃)一八八「先さしあたりたる目の前の事にのみまぎれて月日を送れば、ことごとなす事なくして、身は老いぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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