事務用品(読み)じむようひん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「事務用品」の意味・わかりやすい解説

事務用品
じむようひん

企業、官公庁、商店などで、主として机上で行う仕事に用いられる用具。文房具のうちでも、事務に用いるものをとくにそうよんでおり、一般に事務機械類(コンピュータ、大型計算機、印刷機、ファクシミリ、タイムレコーダー、金銭登録機など)や事務用什器(じゅうき)類(事務机、書架、大型金庫など)は含まない。古くは、江戸時代の商家などで使っていた筆や墨、硯(すずり)、大福帳、そろばんなどがこれにあたるが、事務用品という名称が使われるようになったのは、企業や官庁組織が確立した大正時代以降のことである。つまり、1908年(明治41)の太政官(だじょうかん)通達29号「インキ使用禁止廃止」が出されて、会社や官庁でペンやインキ、洋式帳簿などが使用されるようになったのがそのはしりである。普通は、文房具店などで販売されているものを購入して用いることが多いが、企業や官庁のほとんどは、それぞれの企業体にあわせた独自の封筒や伝票類、便箋(びんせん)、用紙などをつくり、さらに自社の社名を入れたものを使用している。

[野沢松男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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