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封筒 ふうとう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

封筒
ふうとう

状袋ともいい,封套とも書く。書状,書類などを入れる紙製の袋。もとは中国から伝来したもので,『尺牘彙材』の一例には,「中闊 (ひろ) サ四寸四分,長九寸八分,両袖ノ右ノ方ハ,闊二寸二分,左ノ方二寸四分,長サ何レモ九寸八分,中ニテ合テ糊ニテ付ケ,下ノ折辺五分半,ノリニテ付ケ,上ノ折辺シモ五分半ニシテ,書柬ヲ入」とあり,また二重封筒もあった。今日の書状用封筒は,そのおおかたが洋封筒で,長封筒と角封筒とあるが,書類入れとしての封筒には,さらにその使用目的に応じた各種の袋が出回っており,諸官庁,会社などで大量に利用されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふうとう【封筒】

手紙,文書などを入れる紙製の袋。ヨーロッパでは16~17世紀ころから用いられていたと考えられている。イギリス公文書局には,1696年にJ.オグルビから国務大臣ターンブルにあてた手紙を入れた小さな袋が保存されている。しかし,この時代はまだ封筒を用いることはまれで,手紙は便箋のみで送っていた。というのは,郵便料金は紙の枚数と距離によって計算され,封筒も料金が加算されたためである。1840年に,イギリスの郵便料金は均一前払いになり,世界最初の切手と同時に,W.マルレディのデザインによる絵入りの官製封筒が発行された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

封筒
ふうとう

書状や書類を封入するための袋。状袋ともいう。紙質により洋封筒と和封筒に分けられる。和封筒は特種な漉(す)き込みをした美しいものが多く、因州の薄口(うすくち)、土佐の抄漉(しょうず)き、越前(えちぜん)の奉書などが有名だが、その製品も気品に富んでいる。郵便制度の実施と普及に伴い、しだいに和封筒から洋封筒へと移行し、現在では和封筒は一部の風流好みの人たちに愛用されるにすぎなくなった。これは、筆記具が毛筆から硬筆に変わってきた影響も大きい。
 封筒の種類は現在1~16号まであり、形によって長形、角形、洋形に分けられるが、そのほか用途によっては普通封筒とエアメール用封筒、窓の有無によって窓無し封筒と窓付き封筒に分けられる。[野沢松男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の封筒の言及

【手紙】より

…また袖から紙面が表になるように,裏に巻きこみ,奥の宛所をそのまま,上書きに,差出しが裏書きになるようにして,封したものもある。近代になっては,一定の罫紙,便箋が多く用いられ,郵便制度によって,大方は既製の封筒,用紙を用いる。
〔封の形式〕
手紙は通常,他見をはばかって,包紙(つつみがみ)で包み,あるいは封じ目のしるしをつけた。…

【封】より

…この空間は,文書の封のように物理的に設定されたものもあれば,たとえば地震鯰を封じこめるために鹿島神宮の要石によって作られたそれのように,呪術的に設定されたものもあった。文書の場合,現在の封筒のようにして作られた空間の封じ目に,〆や封などのしるしを印判や手書きで加えることによって封が完成するが,このしるし自体に空間を守る呪力がそなわっており,したがって封印で守られる空間も単なる物理的なそれではないと意識されていたところに,前近代の封の特質がある。文書の封のもっとも簡単なものは,何個もの押印によってすき間なく字面をおおうことにより,文字の改変を防いだ,律令制における公文書の例がある。…

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