事足(読み)ことたりる

精選版 日本国語大辞典 「事足」の意味・読み・例文・類語

こと‐た・りる【事足】

〘自ラ上一〙 =ことたる(事足)
※詞源略注(室町末)「ことたりぬ ことたらぬ也」
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉「俺らは〈略〉愚直一遍で事足りるが」

こと‐た・る【事足】

〘自ラ四〙 用がたりる。十分備わる。不自由をしない。まにあう。ことたりる。ことたらう。
源氏(1001‐14頃)帚木時世にうつろひておぼえ衰へぬれば、心は心として事たらず、わろびたる事ども出でくるわざなめれば」

こと‐たら・う ‥たらふ【事足】

〘自ハ四〙 =ことたる(事足)
※虎明本狂言・宗論(室町末‐近世初)「たとへば世上には事たらふた人もあり、又事たらはぬ人もあるは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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