不自由(読み)フジユウ

デジタル大辞泉 「不自由」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じゆう〔‐ジイウ〕【不自由】

[名・形動](スル)思うようにならないこと。不足や欠けた点があって困ること。不便なこと。また、そのさま。「何かと不自由な暮らし」「小遣いにも不自由する」
[派生]ふじゆうさ[名]
[類語]不便不如意不随事欠くままならぬやりにくいしにくい言いにくい難しい小難しいしち難しい一筋縄では行かないなかなかでもない苦手気が進まないふてぶてしい困難至難度し難い手ごわいてこずる難問難題難関きつい停頓行き悩む言いよどむ壁にぶつかる壁に突き当たるらちもない膠着こうちゃくにっちもさっちももたつく手間取る行き詰まるいたちごっこ停滞もたもた暗礁に乗り上げる紆余うよ曲折難渋曲折頓挫しち面倒しち面倒臭い煩雑ややこしいもがく面倒やっかい苦慮悪戦苦闘難行苦行難航試行錯誤あがく苦戦難物荊棘けいきょくあぐねるデッドロック窮する阻害ままならぬ立ちはだかる立ち往生足踏み多事多難ぐずつくもつれる手が込む手詰まりとどこおるとちる四苦八苦暗中模索逆風水をさす

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精選版 日本国語大辞典 「不自由」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じゆう‥ジイウ【不自由】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 「ぶじゆう」「ふじゅう」とも )
  2. 自由でないこと。思うままにならないこと。不便であること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「陽が下り陰が上れば起座が不自由也」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)九)
  3. ( ━する ) 家計が苦しいこと。貧乏であること。また、そのため思うように金銭が使えなくなることや、そのさま。
    1. [初出の実例]「盆正月の着物もせず、年中始末に身をかため、慰には観世紙縷をして、明暮不自由なる世や」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)二)
    2. 「私は今日明日のホテルの宿泊料にも、当分の生活費にも不自由してゐないのであった」(出典:人間嫌ひ(1949)〈正宗白鳥〉)
  4. ( ━する ) 体の一部分が正常に作用しないこと。手足がきかないこと。また、そのため思うような動きができなくなることや、そのさま。
    1. [初出の実例]「くびもいくんで。左右へ。かへり見る事不自由(ふジユウ)さう也」(出典評判記野郎虫(1660)山本万之助)

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世界大百科事典(旧版)内の不自由の言及

【自由】より

…しかし中国においてもその後,唐詩や《臨済録》のような禅宗の僧の間では,後者の意味で自由の語は使われており,日本でも《正法眼蔵》《沙石集》等の法語・仏教説話に同じ用例を見いだすことができる。戦国時代に入るころ,《鶴岡放生会歌合》に〈自由ならずして自由を得たり〉とあるほか,〈不自由〉という語が頻出しはじめ,自由の語はプラス評価の意味で用いられるようになる。これは禅宗,キリスト教で,〈自由解脱(げだつ)〉のような積極的な意味で使われたことの影響もあろうが,江戸時代になると庶民の世界の中で,〈自由〉は便利と同じ意味にも用いられるようになった。…

※「不自由」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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