化学辞典 第2版 「二クロム酸ピリジニウム」の解説
二クロム酸ピリジニウム
ニクロムサンピリジニウム
pyridinium dichromate
C10H12Cr2N2O7(376.21).略称PDC.三酸化クロムを少量の水に溶かし,ピリジンを加えてつくった塩で,オレンジ色の結晶.融点144~146 ℃.水,ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキシドに可溶.緩和な酸化剤で,ジメチルホルムアミド中では,アルデヒドや第一級アルコールをカルボン酸にするが,ジクロロメタン中では,第一級アルコールはアルデヒドになる.[CAS 20039-37-6]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報