二本立(読み)にほんだて

精選版 日本国語大辞典 「二本立」の意味・読み・例文・類語

にほん‐だて【二本立】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 二つの物事を同時に行なうこと。
    1. [初出の実例]「次には二本立、是もこはき飯を常のごとくに盛て御具足をば色々に盛也」(出典:随筆・松屋筆記(1818‐45頃)九六)
  3. 一つの物事に二つの方面から取り組むこと。
    1. [初出の実例]「犯罪捜査を琉球政府の警察と米軍のCIDとの二本建てでやっていて」(出典:カクテル・パーティー(1967)〈大城立裕〉後)
  4. 映画や演劇などの興行で、一回に二つの作品を上映、上演すること。
    1. [初出の実例]「帝劇の興行は佐藤紅緑氏の『基聖』と『沓掛』の二本立になった」(出典:耳を掻きつつ(1934)〈長谷川伸〉処女上演以来。沓掛時次郎)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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