信濃国佐久郡,中山道の宿駅。現在の長野県北佐久郡軽井沢町中軽井沢。古代は長倉郷に属し,地域内の長倉神社は《延喜式》のそれと関係があるという。近世では中山道の軽井沢と追分の中間の宿駅。北に上州の草津や大笹へ向かう街道が分かれ,大笹からは北信濃の仁礼(にれい),須坂,飯山方面にも通じたので,その地方の物は大笹から沓掛に出ることが多かった。また追分宿との中間の借宿(かりやど)からは,鳥居原を経て入山峠にかかる道や和美峠から下仁田に行く姫街道があって,物資輸送上では重要地点であった。1773年(安永2)の大火で宿の大半が焼失してから宿の位置も移された。1843年(天保14)の家数は166軒であった。小諸藩領などの時代を経て1716年(享保1)からは幕領。維新後衰微したが,大正時代から千ヶ滝地域が別荘地となり,さらに鬼押出や星野温泉の入口として繁栄することになった。明治になって付近と合併して長倉村となり,1889年軽井沢村などと合併して東長倉村,1923年軽井沢町となる。さらに56年国鉄が駅名を中軽井沢と変えたのに伴い60年字名も中軽井沢とした。
執筆者:児玉 幸多
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… この世と異界(聖域も含めて)の違いは,履物とはだしの対立関係であらわすこともできるように思われる。山伏には〈山入り〉の際に麓で新しい草鞋にはきかえ,山での草鞋は杖にかけて大事に持ち帰る風習があり,峠などに多い沓掛(くつかけ)という地名は,俗界と聖界の境と考えられる所になっている場合がある。これらは,履物をかえることで異なった空間であることをあらわしているのだが,湯殿山の奥の院などははだしで参ることになっている。…
※「沓掛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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