精選版 日本国語大辞典 「二本道具」の意味・読み・例文・類語
にほん‐どうぐ‥ダウグ【二本道具】
- 〘 名詞 〙
- ① 江戸時代、国持大名の行列の供先などに立てた二本一対の槍。ふたつどうぐ。
- [初出の実例]「のり出す馬の沓のはやわざ〈西長〉 二本道具光陰の矢に月の弓〈賀子〉」(出典:俳諧・飛梅千句(1679)賦漬何誹諧)
- ② =にほんざし(二本差)①
- [初出の実例]「我々よりも屹としたる二本道具の御役人こそ罪は重かるべし」(出典:随筆・甲子夜話(1821‐41)二)
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...