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甲子夜話 かっしやわ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

甲子夜話
かっしやわ

江戸時代後期の随筆。平戸藩主松浦静山 (まつらせいざん) 著。正続編各 100巻。著者 62歳の文政4 (1821) 年 11月甲子 (きのえね) の夜に起稿したのでこの名がある。大名,旗本の逸話や市井の風俗をはじめ,当時の政治,外交,軍事に及ぶ見聞録の集大成

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デジタル大辞泉の解説

かっしやわ【甲子夜話】

江戸後期の随筆。正続各100巻、後編78巻。平戸藩主松浦清(静山)著。文政4年(1821)から書き始められ、天保12年(1841)著者の死で中絶。見聞した大名・旗本などの逸話、市中の風俗などを記述。書名は11月の甲子(きのえね)の夜に起稿したことに由来。

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百科事典マイペディアの解説

甲子夜話【かっしやわ】

江戸後期,平戸藩主松浦(まつら)静山の随筆。3編278巻。62歳の1821年11月17日甲子の夜起稿,執筆期間20年に及んだ。内容は聞書,実見談,風聞と多岐にわたり,当時の政治,対外情勢,学芸,軍事,民情などを知るうえで貴重な資料。
→関連項目随筆武功雑記

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世界大百科事典 第2版の解説

かっしやわ【甲子夜話】

平戸藩主松浦(まつら)静山の随筆。1821年(文政4),静山62歳の11月甲子の日,静山邸を訪れていた親友林述斎のすすめによって,その夜から起筆したのが表題のゆえんである。1年後20巻ほどになったところで一書にまとめることを志し,序文等も選び,以後没する直前まで書きついで正編100巻,続編100巻,三編78巻という膨大な著述となった。内容は武人でありまた趣味人であった著者を反映して,近世初期からの武辺咄(ぶへんばなし)や政治談に関する聞書風のものから,世相風俗に関する実見談,さらには天変地妖に至るまで精力的にあつめられている。

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大辞林 第三版の解説

かっしやわ【甲子夜話】

随筆。正編一〇〇巻、続編一〇〇巻、三編七八巻。平戸藩主松浦静山著。著者六二歳の1821年11月17日甲子きのえねの夜に起稿。江戸後期の政治・経済・外交・逸話・風俗などの広範な記事がみられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

甲子夜話
かっしやわ

肥前平戸(ひぜんひらど)藩主松浦清(まつらきよし)(号静山(せいざん))の随筆集。正編、続編各100巻、後編80巻。江戸幕府文教行政の中心人物で静山と親交のあった林述斎(はやしじゅっさい)の勧めにより、隠居の年、1821年(文政4)11月甲子(17日)の夜に起稿、20年間書き続けたが未完成に終わった。巻ごとに述斎の校閲を受けたという。述斎からの聞き書きも多い。内容は宮廷、朝幕関係をはじめ、信長、秀吉、家康以下の徳川将軍、大名、旗本、老中以下の幕吏、学者、文人墨客、僧侶(そうりょ)、医師、芸能人、その他名士の逸話、国内諸地域の奇談、異聞や民間の風俗、海外諸国の珍事奇聞などにわたる。文武両道を兼ねて諸芸を身につけ、下情にも通じていたことにより記事は豊富多彩、戦国期から田沼時代にかけての社会相を知るうえで、きわめて有益な資料であるばかりでなく、読み物としても絶好である。刊本は、国書刊行会本、東洋文庫本がある。[宮崎道生]
『『甲子夜話』(1910・国書刊行会) ▽『甲子夜話』(平凡社・東洋文庫) ▽『未刊甲子夜話』(1964・有光書房)』

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