二松村(読み)ふたまつむら

日本歴史地名大系 「二松村」の解説

二松村
ふたまつむら

[現在地名]大沢野町二松

大沢野上位段丘中央部に位置し、東は万願寺まんがんじ村、北は松林まつばやし村。二本松にほんまつともいい、古くから集落中央部に大きな松が二本あったところから地名となる。飛騨街道に沿い、賑わったという。文化一三年(一八一六)舟倉野ふなくらの用水の完成に伴って開墾され、文政二年(一八一九)の野方総請高一千八二二石のうち二松村の請高二〇〇石(舟倉野用水沿革誌)。藩蔵があり、舟倉野の年貢米を収納した(大沢野町誌)

安政六年(一八五九)の諸商売書上(杉木家文書)では村内に商工業者が二五軒あり、大工五・綿打三・豆腐屋二・菓子商二のほか、酒造・鍛冶菜種油・桶屋・材木商売・小間物屋・太物商売・質屋木挽など各一という内訳であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android