鍛冶(読み)かじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鍛冶
かじ

鉄を鍛えて刃物や釘,鉄砲などをつくる職人のこと。早くから刀鍛冶野鍛冶 (農具をつくる) ,船鍛,包丁鍛冶,鉄砲鍛冶などに分れた。近世には領主の御用をつとめ,かたわら庶民のためにも仕事をする専業の鍛冶と,農村で農業を営みながら農具の生産や修理を行う村の鍛冶とがあり,村に鍛冶のいないところでは,専業の鍛冶が村々を巡回して歩くことも少くなかった。野鍛冶の間では,正月の仕事始めに鎌や鍬や剣のミニチュアを打つならわしがある。一般に金山神社を祀り,12月8日にはふいご祭を行い,正月にはふいご注連縄を張って供物を供えた。

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デジタル大辞泉の解説

かじ〔かぢ〕【鍛冶】

《「かねう(金打)ち」から「かぬち」「かんぢ」「かぢ」と変化した語》鉄などの金属を熱して打ち鍛え、種々の器物をつくること。また、その職人。「刀(かたな)鍛冶

かぬち【鍛冶】

《「かなう(金打)ち」の音変化》金属を打ち鍛えること。また、その人。かじ。
「倭(やまと)の―天津真浦(あまつまうら)をして、まかごの鏃(やさき)を造らしめ」〈綏靖紀〉

たん‐や【鍛冶】

金属を加熱して打ちきたえ、いろいろな道具をつくること。かじ。

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大辞林 第三版の解説

かじ【鍛冶】

〔「かなうち(金打)」から変化した「かぬち」の転〕
金属をきたえて、いろいろの器具を作ること。また、その人。 「 -屋」 「刀-」

かぬち【鍛冶】

〔「かねうち(金打)」の転〕
金属を鍛え加工すること。また、その職人。かじ。 〔新撰字鏡〕

たんや【鍛冶】

( 名 ) スル
かじ(鍛冶)」に同じ。

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世界大百科事典内の鍛冶の言及

【鍛冶屋】より

…金属を打ち鍛え,諸種の器具をつくることを仕事とする人。鍛冶屋の製作する農具や武器は,いつの時代にも人間の生活にとって欠かせない重要な役割を果たしてきた。しかし,鍛冶技術は習得するのが容易でなく,古来,この技術は鍛冶屋が独占的に担ってきた。…

【鍛冶屋】より

…金属を打ち鍛え,諸種の器具をつくることを仕事とする人。鍛冶屋の製作する農具や武器は,いつの時代にも人間の生活にとって欠かせない重要な役割を果たしてきた。しかし,鍛冶技術は習得するのが容易でなく,古来,この技術は鍛冶屋が独占的に担ってきた。…

※「鍛冶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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