化学辞典 第2版 「二硫酸カリウム」の解説
二硫酸カリウム
ニリュウサンカリウム
potassium disulfate
K2S2O7(254.32).KHSO4の熱分解や,K2SO4と濃硫酸またはSO3の計算量を一緒に加熱すると得られる.四面体型の2個のSO4が,1個のO原子を共有して結合した形の [O3S-O-SO3]2- を含むイオン結晶.密度2.28 g cm-3.S-O1.437 Å(末端),1.645 Å(架橋).∠S-O-S124.2°.吸湿性で,湿った空気中では発煙する.水に可溶.水溶液はHSO4-を含み強酸性を示す.固体を加熱すると約325 ℃ で分解する.分析で重金属酸化物の融解剤として用いられる.[CAS 7790-62-7]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報