ある物質の融解をその物質の融点より低い温度で促進させるような作用のある物質.用途別にまとめると次のようになる.
(1)分析化学:不溶を融剤により可溶物質にする.たとえば,塩基性酸化物に対するKHSO4,K2S2O7,ケイ酸塩や酸性酸化物に対するNa2CO3,K2CO3,KOHなどがそれである.
(2)窯業:セラミックス混合物の融解を促進させる物質をいう.たとえば,ソーダ石灰ガラス製造におけるNaNO3,KNO3,蛍石,陶磁器やほうろうの釉(ゆう)に対する蛍石,PbO,Na2CO3,ホウ砂などがそれである.
(3)ろう付けの場合:加熱された接合部にろうを流れやすくしたり,酸化物の生成を防ぐために用いられる物質.はんだ付けの場合のペースト,ZnCl2などがそれである.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…溶剤,融剤,または媒溶剤とも呼ばれる。おもに,酸化物,塩化物,フッ化物からなる物質で,鉱石を製錬する際に用いられる。…
※「融剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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