化学辞典 第2版 「二酸化炭素レーザー」の解説
二酸化炭素レーザー
ニサンカタンソレーザー
carbon dioxide laser
炭酸ガスレーザーともいう.波長10 μm 周辺の赤外線を高効率で連続発振する実用的な分子レーザーである.発振線の総数は同位体分子によるものも含めると1000本近くあり,おもな発振線は9~11 μm の範囲にある.単一スペクトル線で発振させる場合は,レーザー共振器の一部に回折格子を用いる.反射鏡だけでは10.6 μm 付近の線が同時発振する.出力は1 W 程度の低出力から10 kW 以上の大出力のものまである.レーザー加工,加熱用,医療用などに用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報