化学辞典 第2版 「二酸化炭素改質」の解説
二酸化炭素改質
ニサンカタンソカイシツ
carbon dioxide reforming
ドライリホーミングともいう.水蒸気改質,部分酸化と並ぶ天然ガスの改質法の一つ.
CH4 + CO2 → 2CO + 2H2
で表され,水蒸気改質反応と同程度の大きな吸熱反応であり,通常,Ni系の触媒が用いられる.生成する合成ガス中のCOと H2 の比が1:1になるのが特徴である.オキソ合成用合成ガスとして適しているが,水蒸気改質反応と比較して,生成ガスが触媒上への炭素析出を起こしやすい組成となるため,より安定性の高い触媒の開発が求められている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報