改訂新版 世界大百科事典 「五代史平話」の意味・わかりやすい解説 五代史平話 (ごだいしへいわ)Wǔ dài shǐ píng huà 中国の長編歴史小説。宋代(960-1279)の講談では三国史と並んで五代(10世紀前半)の軍談が主要な演目となっていたが,この本はその筆録と思われる。1901年に発見され宋版と称されたが,実際は元版であろう。原本は失われ覆刻のみ伝わる。梁・唐・晋・漢・周各上下2巻,計10巻より成るが梁史と漢史の下巻が欠けている。内容は史実を踏まえつつ,部分的に当時の民間伝説や講釈師の粉飾とおぼしき個所を含んでいる。執筆者:金 文 京 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by