五所宮村(読み)ごしよみやむら

日本歴史地名大系 「五所宮村」の解説

五所宮村
ごしよみやむら

[現在地名]下館市五所宮

五所長沼ごしよながぬま街道沿いに位置し、東は小塙こばな村、北は盛添島もりそえじま村。結城系図に「同十四年正月廿八日政勝以其女水谷政村、為仮粧田五所宮五ケ郷於政村」とあり、天文一四年(一五四五)に水谷正村が結城政勝の女と結婚のおり水谷氏領となったとする。また「水谷蟠竜記」には正村が二二歳の天文一三年正月元日に「水谷は当年より某聟に望むと仰。頓て其月の廿八日に御輿入給ふ。(中略)聟入の祝義として御所領五ケ村を拝領す」とある。

江戸初期に下館藩領となり、元和九年(一六二三)の水野谷様御代下館領村々石高并名主名前控(中村家文書)村高四五八・九〇六石とある。のち旗本領となり、天保八年(一八三七)の常陸御国絵図御改之記(同文書)には「高三百九拾五石六斗七升三合 天和九御改字馬場坪大坪、高四拾四石六斗七升六合 寛永八御改字萩山坪笹山坪、高拾八石五斗五升七合 寛永九御改字立野たおし、〆高四百五拾八石九斗六合、外ニ高八石三斗 野永高、合高四百六拾七石弐斗六合」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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