精選版 日本国語大辞典 「五果」の意味・読み・例文・類語 ご‐か‥クヮ【五果・五菓】 〘 名詞 〙① 五種の果実。各種の果物から五つを選んだもの。李(すもも)、杏(あんず)、棗(なつめ)、桃、栗など。[初出の実例]「散二供殿上一、着二御御座一、先供二五果一」(出典:新儀式(963頃)四)「五菓。李〈東方酸〉、杏〈南方苦〉、棗〈中央甘〉、桃〈西方辛〉、栗〈北方鹹〉。一説、松子・棗・石榴・橘・柏、近代用レ之。又説、柑・柏・栗・柿・梨」(出典:拾芥抄(13‐14C)下)② ( 五果 ) 仏語。(イ) 仏教の因果論で、六種の因に対する五種の果。すなわち、異熟果、等流果、離繋果、士用果、増上果をいう。〔倶舎論‐七〕(ロ) 十二因縁を三世に配した時の、過去の無明と行の二因に対する現在の五果。識・名色・六処・触・受の五つをさす。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例