井上吉之(読み)イノウエ ヨシユキ

20世紀日本人名事典 「井上吉之」の解説

井上 吉之
イノウエ ヨシユキ

昭和期の農芸化学者 元・鳥取大学学長;元・東京農工大学学長;元・京都大学教授



生年
明治29(1896)年

没年
昭和49(1974)年8月21日

出生地
和歌山市

学歴〔年〕
京都帝国大学農学部農林化学科〔昭和2年〕卒

学位〔年〕
農学博士〔昭和11年〕

主な受賞名〔年〕
日本農学会賞〔昭和30年〕,日本学士院賞〔昭和34年〕

経歴
理化学研究所を経て昭和7年京都高等蚕糸学校教授となり、10年京大助教授、11年「不飽和脂胞酸一部分的水素添加ト其ノ化学構造」により農学博士。15年教授となり学生部長、農学部長、教養学部長などを務め34年退官。35年東京農工大学長、41年鳥取大学長、49年から東亜大学長となった。日本学術会議会員、日本農芸化学会会長も務めた。含窒素糖に関する研究、脂質に関する化学、生化学的研究などに業績をあげた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井上吉之」の解説

井上吉之 いのうえ-よしゆき

1896-1974 昭和時代の農芸化学者。
明治29年11月20日生まれ。京都高等蚕糸教授をへて,昭和15年母校京都帝大の教授となる。35年東京農工大学長,41年鳥取大学長。アミノ酸配糖体の研究で,34年学士院賞。日本農芸化学会会長をつとめた。昭和49年8月21日死去。77歳。和歌山県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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