井坪村(読み)いつぼむら

日本歴史地名大系 「井坪村」の解説

井坪村
いつぼむら

[現在地名]小木町井坪

堂釜どうのかま村の西、西に大浦おおうら村が続く。北は真野まの湾に面する。集落は上井坪・下井坪に分れ、上井坪には金子姓が多い。弘安八年(一二八五)六月一日の佐渡守護北条宣時下知状(河崎村史料編年志)には本間重久領として木浦きのうら郷のうちに「伊豆穂」がみえるが、同史料は検討を要する。延享二年(一七四五)の年貢割付帳(井坪区有)では田一町一反余・畑四町八反余。寛延元年(一七四八)の井坪野山出入始終留書(蓮華峰寺蔵)によると、当村と小比叡寺領の百姓は、入会野山の中の御林の萱刈人足供出をめぐって争論となったが、結果は当村の敗訴

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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