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韓国(大韓民国)、全羅南道の南西端に位置する港湾都市。面積47.06平方キロメートル、人口25万0336(2000)。1897年に開港し、1910年木浦府となり、49年木浦市になった。日本の長崎と中国の上海(シャンハイ)との中間に位置するため、19世紀末ごろから列強諸国の関心を引いた天然の良港である。水陸交通の便利と農・水産物を背景にして工業が発達しているが、とくに豊富な労働力も木浦市工業発展の主要立地条件になっている。造船、磁器、醸造、製鋼、ゴム、メリヤス、繰綿などの工業が盛んである。漁港、旅客港の機能も重要で、木浦―済州島間は3000トン級のカーフェリーが、木浦―紅島間には快速艇が運航する。第二次世界大戦前は米と綿の輸出港であった。儒達山(228メートル)は市民の公園であり、その東斜面には彫刻公園もある。
[張 保 雄]
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