交換反応(読み)コウカンハンノウ

化学辞典 第2版 「交換反応」の解説

交換反応
コウカンハンノウ
exchange reaction

化合物内の原子が,同位体で置き換えられる反応.水素とジュウテリウムの交換反応はもっともよく研究されており,

   C6H5OH + D2O C6H5OD + HDO

   NH3 + ND3 NH2D + NHD2

などはその例である.そのほか,イオン交換中に捕そくされたイオンや,錯化合物中の配位子などが,別種のイオンや配位子で置き換えられる反応も交換反応という.交換される化学種により,同位体交換反応,イオン交換反応,配位子交換反応などとよばれる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android