同位体(読み)ドウイタイ

  • isotope
  • どういたい ドウヰ‥
  • どういたい〔ドウヰ〕
  • 同位体 isotope

百科事典マイペディアの解説

原子番号が同じで質量数が異なる核種。周期表で同じ位置に入る元素という意味で,同位元素あるいはアイソトープともいう。たとえば水素には,大部分を占める1Hのほか重水素2H(ジューテリウムD),3H(トリチウムT)がある。自然界の元素の多くはいくつかの同位体からなり(Al,F,Naなどは例外),それらの異なる同位体の存在比と質量数とによって各元素の原子量が決まる。たとえば天然に存在する塩素の主要な同位体は質量数35のもの75.77%,37のもの24.23%で,塩素の原子量は35.453である。→同重体放射性同位元素
→関連項目アイソトープ質量数

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

原子番号が同じで質量数が異なる核種を,互いに同位体という。周期表で同じ位置に入る元素という意味で,同位元素ともいう(ギリシア語で,isosは〈同じ〉,toposは〈場所〉という意味)。またアイソトープともいう。これまでに知られている原子の種類は千数百あるが,これを分類整理するのには,原子の重さ,すなわち質量数(原子核中の陽子と中性子の数の和)よりも,原子番号,すなわち原子核中の陽子の数または中性原子の核外電子数によるほうが便利である。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

同一の元素に属し(すなわち、原子番号が等しく)、質量数が異なる原子。アイソトープ。同位元素。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 原子番号が等しく、質量数の異なる元素を互いに同位体という。周期表で同じ位置を占めるので同位元素とも。一般に化学的性質は同じだが、物理的性質は異なる。同位核。同位核種。アイソトープ。〔自然科学的世界像(1938)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

化学辞典 第2版の解説

原子核中の陽子の数は同じであるが,中性子の数が異なる核種を互いに同位体という.陽子の数が同じなので同じ原子番号をもち,元素の周期表では同じ位置を占める.同位元素あるいはアイソトープともいう.ギリシア語のisos(同じ)とtopos(場所)に由来する.同位体のうち,放射性崩壊するものを放射性同位体(ラジオアイソトープRI),安定なものを安定同位体という.放射性同位体の発見は,1906年,B.B. Boltwoodが,イオニウムIo(233Th)がトリチウムと同じ性質をもつことを見いだしたことによる.安定同位体は,1912年,J.J. Thomsonが陽極線分析において,ネオンの同位体 20Ne,22Ne を発見したのが最初である.同位体どうしの化学的性質はほぼ同じだが,質量数,原子核の形,サイズ,スピンなどが異なることによって化学的挙動に差が現れる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内の同位体の言及

【原子】より

…例えば,水素原子ではZ=1なので原子番号は1,酸素原子ではZ=8なので原子番号は8である。 電荷数Zが等しくて,質量数Aが異なる原子核を同位核と呼び,そのような核をもつ原子を同位体(アイソトープ)と呼ぶ。同位体は化学的にはほとんど同じ性質をもつので,同じ元素名で呼ばれる。…

※「同位体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

同位体の関連情報