新撰 芸能人物事典 明治~平成 「京山華千代」の解説
京山 華千代
キョウヤマ ハナチヨ
- 職業
- 浪曲師
- 本名
- 山本 華子
- 別名
- 前名=京山 二葉
- 生年月日
- 明治37年 8月11日
- 出生地
- 佐賀県
- 経歴
- 2歳で父を亡くし一時期東三光の養女になるなど、幼い頃から浪曲界に育つ。大正5年5月12歳の時、京山二葉の名で門司の稲荷座に初舞台を踏む。のち大阪に出て、天満国光席の組織する「国光女流団」に22歳まで所属して活躍。この時期一躍名を高め、土方伯爵の命名で京山華千代と改名。また3代目虎丸からも目をかけられ、芸道の厳しい指導も受ける。昭和2年24歳の時、一座を率いてアメリカに巡業。チャップリンを訪れて歓迎を受ける。関西女流陣にあって、初代春野百合子や冨士月子らと覇を競った。27年50歳で第一線を退き、その後は浪曲研修会などに出演。「藤十郎の恋」「番長皿屋敷」「鳥辺山心中」「父帰る」など文芸浪曲を確立した。
- 没年月日
- 昭和58年 1月7日 (1983年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報