京童部(読み)キョウワラワベ

デジタル大辞泉 「京童部」の意味・読み・例文・類語

きょう‐わらわべ〔キヤウわらはべ〕【京部】

京の若者たち。京都市中の物見高くて口さがない若者ども。京わらべ。京わらわ。京わらんべ。
「世の中の―方分きて、とりどりののしり」〈栄花初花

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精選版 日本国語大辞典 「京童部」の意味・読み・例文・類語

きょう‐わらわべキャウわらはべ【京童部】

  1. 〘 名詞 〙 京都市中の口さがない無頼の者たち。きょうわらわ。きょうわらべ。きょうわらんべ。きょうわろう。
    1. [初出の実例]「ばくち、京わらはべ、数しらず集まりて、一の車をばひとる」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)

京童部の補助注記

「わらはべ」には元服もしない無頼の徒という意味が生じており、「きゃうわらはべ」は京という都会における無頼の民衆をいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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