京草履(読み)キョウゾウリ

デジタル大辞泉 「京草履」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ぞうり〔キヤウザウリ〕【京草履】

淡竹はちくの皮で作り、ビロードなどで縁どった婦人用の草履。もと京都で作られ、元禄(1688~1704)ごろ流行した。

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精選版 日本国語大辞典 「京草履」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ぞうりキャウザウリ【京草履】

  1. 〘 名詞 〙 ( もと京都で作ったところから ) 淡竹(はちく)の皮で作り、ビロードなどで縁をとった婦人用の草履。元祿一六八八‐一七〇四)頃流行した。
    1. 京草履〈我衣〉
      京草履〈我衣〉
    2. [初出の実例]「浅黄緒(あさぎを)の京草履(きゃうゾウリ)にかたしは糸竹男形はきまぜて」(出典浮世草子・俗つれづれ(1695)二)

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世界大百科事典(旧版)内の京草履の言及

【草履】より

…室町時代の《七十一番歌合》にはすでに草履売りの姿も見え,一般庶民にかなり普及していたことが知られるが,江戸時代になると雪踏(せつた)師や尻切師と呼ばれる専門の職人があらわれ,商品化を推進した。元禄(1688‐1704)前期には,薄竹皮の台に緋ぢりめんや黒ビロード鼻緒の京草履,わら製の台で中ほどを細く切り残してビロードで覆った中抜き草履,イグサで編み後掛けの輪のついた幼児用の権蔵(ごんぞう),裏に獣皮を張り尻鉄(しりがね)を打った雪踏などがつくられた。また中期には2枚重ねの底に革をはさんだ裏附(うらつけ)草履,竹皮表の裏に三つ編みの麻緒を縫いつけた麻裏草履,他の材で三つ編みの緒を裏に縫いつけた藤倉草履などがあった。…

※「京草履」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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