人工砂利(読み)じんこうじゃり(その他表記)artificial ballast

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人工砂利」の意味・わかりやすい解説

人工砂利
じんこうじゃり
artificial ballast

川砂利などの天然砂利対語岩石を破砕した砕石砂利,蛭 (ひる) 石を焼成した焼成蛭石,黒曜岩真珠岩を焼成したパーライトなどの軽量骨材,工業副産物として得られる膨張スラグや石炭殻,頁 (けつ) 岩やフライアッシュを焼成した人工軽量骨材などがある。川砂利の不足から砕石砂利の使用量は多くなっている。軽量骨材,膨張スラグ,石炭殻などは強度が小さく吸水率も大きいので特殊な用途に使用される。人工軽量骨材は吸水率や強度が川砂利と大差ない良質なものもでき,砕石砂利と同じく粒度も人工的に任意のものが得られるので川砂利の不足,建造物の軽量化に貢献するところが多く建造物全般に利用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の人工砂利の言及

【砂利】より

…これらに対して岩石を人工的に破砕・整粒した人工の砂利,すなわち砕石(さいせき)があるが,ふつう砂利といえば天然のもののみを指す。しかし分類上の明確を期するために天然産のものを天然砂利,砕石を人工砂利とする。また,天然砂利と天然産の砂とを総称して砂利ということもある。…

※「人工砂利」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android