対語(読み)タイゴ

デジタル大辞泉 「対語」の意味・読み・例文・類語

たい‐ご【対語】

向かい合って話をすること。
意味の上で対立反対、または対照的な語。「白⇔黒」「積極⇔消極」「上⇔下」「長い⇔短い」「和⇔洋」など。対義語。ついご。
熟語で相対する事物からなるもの。「男女」「干満」「日月」「和漢」など。ついご。
一つ一つ単語に対応していること。

つい‐ご【対語】

たいご(対語)23

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「対語」の意味・読み・例文・類語

たい‐ご【対語】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 向かい合って話すこと。
    1. [初出の実例]「直に枕にめされて、対語して退きぬ」(出典:俳諧・芭蕉翁追善之日記(1694))
  3. (つい)になっていることば。内容上で、対立するもの(白い・黒い、男・女)、反対のもの(行く・帰る、上・下)、その他対照的なもの(雲・泥、和・洋)、同類で常に対比並列されるもの(桃・李、花・鳥)など。
    1. [初出の実例]「対(タイ)語は此道に秘する物なり。其故歌連歌、上下の詞を対する様を知らずば句にあらず」(出典:長短抄(1390頃))
  4. 熟語で、相対する概念複合からなるもの。(夫婦、紅白進退、あげさげ、あさばんなど)。
  5. とうご(倒語)

つい‐ご【対語】

  1. 〘 名詞 〙(つい)になっていることば。→たいご
    1. [初出の実例]「虚実表裏の対語を以て」(出典:西京繁昌記(1877)〈増山守正〉初)

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世界大百科事典(旧版)内の対語の言及

【反義語】より

…〈行く〉と〈来る〉のような反対の意味をもった対語(対義語)antonymのこと。これにはいくつかの種類が考えられる。…

※「対語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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