真珠岩(読み)しんじゅがん(英語表記)perlite; pearlstone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

同心円状の細かい割れ目を特徴とするガラス質の流紋岩火山岩。破砕すると球状のかけらとなり,その見かけが真珠に似ているのでこの名がある。色は灰色黒色暗褐色など。粘性度の高い溶岩が急速に冷えてつくられる。化学組成松脂岩黒曜石とほぼ等しい。砕いた岩石を急熱すると,中に含まれていた水が水蒸気に変化するために,小さな空孔が多数形成され,体積が 20倍にもなる。この性質を利用して軽量骨材原料,防音材断熱材として使われる。

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岩石学辞典の解説

1791年にフィッチェルがガラス質流紋岩で無数の同心円状の割れ目があり丸い中心核が真珠に似ている岩石に命名した[Fichtel : 1791].真珠岩という岩石名を使用したのは1822年が初めてである[Beudant : 1822,Tomekeieff : 1983].一部の真珠岩は急激な加熱で浮石状のガラス粉となり,商業的に充填材として使用される.ギリシャ語のperleは真珠の意味で,真珠のような光沢を持つ小粒が見られることによる命名で,1878年に和田維四郎が真珠岩と訳した[歌代ほか : 1978].

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 円形の割れ目の多い真珠光沢を有するガラス質の流紋岩。黒、または灰色。
※日本風景論(1894)〈志賀重昂〉九「新噴岩 石英粗面岩。黒曜岩。真珠岩」

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世界大百科事典内の真珠岩の言及

【パーライト】より

…(1)流紋岩質のガラス質火山岩で,多数の同心球状の割れ目が発達する。真珠岩ともいう。化学成分として,SiO2,Al2O3,K2Oに富む岩石であるが,さらに2~5%のH2Oを含有することも特徴である。…

※「真珠岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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