木々高太郎(きぎたかたろう)の長編推理小説。1936年(昭和11)『新青年』に連載。作者提唱の探偵小説芸術論を実践に移した作品である。昭和初頭のプロレタリア運動と製薬会社の薬害問題を背景にして、殺人容疑者となったブルジョア家庭の転向者の青年とその祖母が中心人物として描かれているが、作者の視点は社会問題にはなく、主人公の青年の人間的成熟の過程に置かれている。したがって事件解明のサスペンスの盛り上がりには乏しいうらみがある。しかし、当時エロ・グロ調や怪奇趣味一辺倒の長編推理小説の分野で、インテリ読者を対象にした知的ミステリーとして評価を受け、推理小説としては初の直木賞を受賞した。
[厚木 淳]
《モスクワに遠征したナポレオンが、冬の寒さと雪が原因で敗れたところから》冬の厳しい寒さをいう語。また、寒くて厳しい冬のこと。「冬将軍の訪れ」《季 冬》...
1/16 デジタル大辞泉プラスを更新
1/16 デジタル大辞泉を更新
12/10 小学館の図鑑NEO[新版]魚を追加
10/17 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
8/22 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新