精選版 日本国語大辞典「同年」の解説
どう‐ねん【同年】
〘名〙
① 同じ年。〔文明本節用集(室町中)〕
※西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一一「同年(どうネン)同月同日に生れずといへども」
② 同じ学年。
※虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一五「大学では甲野さんも小野さんも同年(ドウネン)だった」
③ 同じ年齢。同年齢。
※菅家文草(900頃)四・寄雨多県令江維緒一絶「州官県吏更相混、乙丑同年鬢早霜」 〔後漢書‐鍾皓伝〕
④ 前に述べたその年。
※増鏡(1368‐76頃)一「同年の十月廿五日に御禊、十一月十八日に大嘗会なり」
⑤ =どうじつ(同日)③
おなじ【同】 年(とし)
① その年。当年。
※千載(1187)哀傷・五六二・詞書「おなじとしの冬」
② 年齢が同じであること。また、その人。おないどし。同年(どうねん)。
※源氏(1001‐14頃)乙女「きんぢらは、おなじ年なれど」
おない‐どし【同年】
〘名〙 (「おなじとし(同年)」の変化した語) 年齢が同じであること。また、その人たち。どうねん。
※玉塵抄(1563)二三「裴度どのと同申辰と云おないどしと云たぞ」
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